駿河湾(するがわん)や遠州灘(えんしゅうなだ)があり、漁業が盛んな静岡では、美味しい魚を食べることができます。
静岡英和学院大学のウィディヤ メディアント (Widya Medianto)さん(以下、ウィディさん)と一緒に訪れたのは、静岡県熱海(あたみ)市の熱海銀座商店街にある、「熱海銀座 おさかな食堂」です。
熱海・伊豆 (いず)近海でとれた フレッシュな魚などを、刺し身や焼き料理、蒸し料理などでいただくことができます。
この日、ウィディさんが食べたのは、「トロとろとろ丼」。中トロ、ビントロ、ネギトロの3つのトロと、漬けまぐろ、赤身など、様々な種類のまぐろが乗った、お店の人気メニューです。
まぐろ丼として味わった後、最後に濃厚魚介出汁(のうこうぎょかいだし、魚から取り出したスープ)をかけて、お茶漬けとしても楽しめます。
「まぐろ丼は久しぶりです。美味しい!」とウィディさん。とても喜んでいました。
まぐろ丼をいただきながら、静岡での暮らしについて、お話を伺いました。
ウィディさん「日本に住んで5年目になりました。日本人のキャラクターが私の性格に合っていそうなのと、街が安全で、経済的にも豊かなので、日本に興味を持ちました。いずれ日本で働きたいと思っていたところ、インドネシアの友だちが『将来を考えると、まずは日本に留学するのがおすすめだよ』とアドバイスしてくれて、留学を決めました。今は静岡英和学院大学人間社会学部で、観光について学んでいます。私自身、観光が大好き。景色がきれいな日本で、旅行を楽しんでいます。
卒業論文のテーマは、『ハラールと観光』です。イスラム教の人たちは、日本の観光地で「この食事はハラールかどうか」「ここにはお祈りできる場所があるのか」と不安になる方が少なくありません。そのため、日本の観光地における、ハラール施設の導入状況について調査しています。研究成果が、困っている人たちの役に立てばいいですね。
日本語は、来日後に日本語学校で勉強しました。特に漢字は、とても難しいですね。今も日本語の勉強のために、コンビニエンスストアでアルバイトをしています。アルバイト仲間にも留学生が多く、楽しく仕事しています。
静岡の人たちは、留学生に対してすごく優しいです。留学生たちが集まるイベントなど、国際交流の場が多く、留学生が就職活動する際にもたくさんのサポートがあるので、とても助かっています。東京などの大都市に比べると、電車が混んでいないのも快適ですね。
学部卒業後はもっと観光について勉強するため、大学院に進む予定です。将来は、静岡で就職したいです。通訳の仕事について、静岡に来る観光客や技能実習生をサポートするのが目標です。」
インドネシアと静岡の親善大使(しんぜんたいし)を務めているという、ウィディさん。静岡県で、将来の夢に向かって充実した日々を送っています。
ご一緒していただき、ありがとうございました!
- スポット詳細①
- 名称: 熱海銀座 おさかな食堂
- Webサイト:https://www.osakana-atami.com/
- 所在地: 〒413-0013 静岡県熱海市銀座町8-8
- アクセス:JR熱海駅より徒歩14分
- 営業時間:
- ランチ 11:00~15:00 ( L.O. 14:30 )
※店外に並ばれているお客様の数により、LO時間よりも早く受付を止める場合がございます。ご了承ください。 - 酒場 17:00~21:00 (食事 L.O. 20:00/飲み物 L.O. 20:00)
- ランチ 11:00~15:00 ( L.O. 14:30 )
- 定休日: 不定休
- Google map:https://maps.app.goo.gl/iXAAPmaGu5DFjVxN9
静岡英和学院大学人間社会学部観光地域デザイン3年生 ウィディヤ メディアント
インドネシア出身。静岡英和学院大学人間社会学部観光地域デザインの3年生。静岡英和学院大学の観光・地域デザイン専攻では、観光を促進し地域社会を改善する方法を学生に教えています。学生は観光の管理、アトラクションのデザイン、訪問者と地域文化のつながりについて学びます。プログラムには、観光、コミュニティ開発、地域計画の分野でのキャリアに向けて学生を準備するための、教室での学習と実践的なプロジェクトの両方が含まれています。
卒業後は静岡大学で社会学・人間学の修士号を取得したいと考えています。