レポート

2025年6月 留学生のための就職支援講座「静岡県の経済・産業」が開催されました。

2025年6月 留学生のための就職支援講座「静岡県の経済・産業」が開催されました。

静岡県国際交流協会は、ふじのくに地域・大学コンソーシアム主催にて、静岡県内企業に就職を希望する留学生に対し、就職に必要な知識やマナーの習得、静岡県の産業や企業についての理解を深めるための就職支援講座を実施しました。

その中の1つ、「静岡県の経済・産業」について報告をします。

「静岡県の経済・産業」
講師:静岡産業大学 特任教授 総合研究所 所長 中山 勝 氏

西部
日時:令和7年6月18日(水) 16時10分~17時30分
場所:静岡大学浜松キャンパス工学部7号館7-11
受講者数:16名(うち日本人4名)

中部
日時:令和6年6月28日(土) 13時30分~14時30分
場所:B-nest 静岡市産学交流センター 7F演習室3
受講者数:15名

この講座では、産業や経済などの面から静岡県の特徴を学びます。温暖な気候と地理的条件に恵まれた静岡は、住みたい県ランキングの上位にランクインし、移住先としても人気の高い県です。そんな静岡県の文化や生活、経済には、歴史が深く関わっていて、江戸時代に静岡市内で文化が発展したこと、徳川慶喜など近代日本に関わった人物と縁が深いことが、現代にも影響を与えていることをご紹介いただきました。経済面では、静岡県の経済は人口と同じく10位で、多くの県内企業がアジアの新興国を中心に海外進出し、現地市場の開拓を進めていること、産業面では、西部は輸送機器、中部は食品や水産加工、東部は紙パルプや観光と地域ごとに特色があり、近年では西部の光技術、中部のフーズサイエンス、東部の医薬品を中心に、新たな産業クラスター(※関連企業がブドウの房状に集まっている地域)が誕生していることを教えていただきました。大企業のみならず中小企業がイノベーションを原動力に数々の日本一を生み出してきた静岡県ですが、他の地域と同様、人口減少が大きな懸念点となっていることもご紹介いただき、海外進出のため留学生を採用する企業が増えていること、日本で仕事をする上で重視されるのは主体性と仲間意識、そして何よりも協働(コラボレーション)する力であることを教えていただきました。終了後のアンケートには、「静岡県の経済発展は歴史と深くつながっていることを知った」「中小企業が活躍していることが興味深い」といった感想が寄せられました。